桐生で日本ALS協会県支部
会食楽しみ情報交換
筋肉が徐々にやせて力が入らなくなる指定難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者や家族でつくる日本ALS協会群馬県支部は22日、桐生市の美喜仁桐生文化会館で交流会「お出掛け支援go to桐生」を開いた。県内では初めての試みで患者5人を含む33人が会食を楽しみながら、最新の医療器具などについて学んだ。
計測システム機器メーカーのアズビル(東京都)が運営する「みつばち倶楽部」が開催費を支援した。 ALS患者でもある町田玲子支部長は「外出の機会が増えてうれしい。(私は)気管切開しているが、皆さんと一緒においしい食事を楽しみたい」と合成音声であいさつした。
富岡市から参加した60代男性は「2年前にALSと診断された。発症から1年になる先輩に出会えて、前を向いて生きようと思った。こういう機会があると元気をもらえる」と笑顔を見せた。参加者は互いに自己紹介したり、筋力が衰えても使いやすい自助食器などについて情報交換したりしていた。
会食後、患者と家族2組は介助ボランティアの支援を受けて桐生市の観光スポット、桐生天満宮を訪問。近くのベーカリーカフェレンガで買い物を満喫した。(和田吉浩)
会食を楽しむ町田支部長(左)
コメント