ALS患者 演奏楽しむ
前橋 看護師ら外出支援
筋力が徐々に低下する難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の患者が外出を楽しむイベント「お出かけLIVE」が12日、前橋市の群馬会館で開かれた。家族やボランティアを含めた約50人が、ミュージシャンによる生の演奏を楽しみながら交流を深めた。
県内で活動する歌手のROMMY(ロミ)さんら5組が、映画音楽やポップスを披露した。ALS患者と介護福祉士のユニット「たか&ゆうき」はリモートで出演。力強い歌声に参加者は手を振ったり、大きな拍手を送ったりして応えた。
ALSは進行すると人工呼吸器や車いすが必要になり、気軽な外出も難しくなる。今回のイベントは看護師らボランティアがサポートし、休憩やたんの吸引も安心してできるようにした。ライブに先立ち県庁も見学した。
日本ALS協会県支部が昨年に続いて主催した。都内の計測機器メーカー、アズビル社員らの寄付で運営する「みつばち倶楽部」の支援を受けた。
県支部長でALS患者の町田玲子さん(61)は「私自身も普段はベッドで過ごすことが多く、とても楽しみにしていた。イベントが他の参加者にとっても『また外出したい』と思うきっかけになればうれしい」と話していた。(真下達也)
手を振って演奏を楽しむ参加者
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